うさぎ駆動開発

UWP, Xamarin.Macを中心によしなしごとを書いていきます。

Mac に Xamarin(.Mac) 使ってみた!インストール〜実行まで【完全無料】

あの高かった モバイルアプリのクロスプラットフォーム開発ツール の Xamarin(ザマリン)が無料になった! 早速動かしてみるぞ!Macで!

要するにこの記事へのカウンターです。

chomado.com

この記事は何が書いてあるの?

  • Xamarin.Mac への愛
  • 環境構築
  • HelloWorldの実行

お手元にXcode インストール済みのMac が必要です。

Xamarin.Mac とは

要はWindows 環境で動くC# 資産をMac 環境でも使い回せたら素敵だよね?という程度のものです。
たいていの場合, 「Xamarin対応」は「Xamarin対応(ただしMacは除く)」であったりします。
モバイル向けと異なり,ほとんどフルに.NET Framework互換の機能を使うことができます。

インストール

XamarinStudio をインストールしていきます。

Store - Xamarin

利用許諾に同意します。 f:id:ailen0ada:20160414230747p:plain

Xamarin で何を開発したいか選ぶ画面です。
(私は iOS, Android アプリは開発する予定は無いので、チェックを外しました。)

f:id:ailen0ada:20160414231008p:plain

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いやいやいらないんよAndroid SDKとか。ただでさえ貴重なディスクスペースを無駄遣いするでない。
ということで,この方法のインストールは諦めます。

真・インストール

すでにXamarin アカウントがあれば,Developer Center でインストーラを単体で入手することができます。 f:id:ailen0ada:20160414231634p:plain f:id:ailen0ada:20160414231703p:plain

インストールすべきコンポーネントは下記のとおりです。

これらを順にインストールしていきましょう。 f:id:ailen0ada:20160414232755p:plain

XamarinStudio はドラッグするだけなので簡単ですね。 では起動しましょう。

Hello, Xamarin.Mac world!

f:id:ailen0ada:20160414235513p:plain Cocoa Appを作っていきます。ここでは話を簡単にするため,10.9 をターゲットに設定しています。 f:id:ailen0ada:20160414235653p:plain あとはソリューション構成を確認して,作成です。 f:id:ailen0ada:20160414235729p:plain MainWindow.xibをダブルクリックしてXcodeを立ち上げます。 f:id:ailen0ada:20160414235821p:plain f:id:ailen0ada:20160414235929p:plain 面倒ですが一度MainWindow.xibのウィンドウを閉じて,Xcodeのメインウィンドウ側で開き直します。 f:id:ailen0ada:20160415000036p:plain ボタンをひとつ配置しましょう。 f:id:ailen0ada:20160415000331p:plain ボタンをダブルクリックすると,表示するテキストを変更できます。 f:id:ailen0ada:20160415000438p:plain AssistantEditor を表示します。MainWindowController.mが開くはずです。 f:id:ailen0ada:20160415001009p:plain Ctrlキーを押しながら,ボタンをエディタにドラッグ&ドロップします。Insert Actionと表示される場所です。 f:id:ailen0ada:20160415001057p:plain ここで決めた名前が,ボタンをクリックしたときに実行されるメソッドの名前になります。 f:id:ailen0ada:20160415001153p:plain Connect をクリックすると,Action が作られます。 f:id:ailen0ada:20160415001233p:plain ここまでできたら,Xcodeは閉じてかまいません。

メッセージボックスの表示

挨拶をしていきましょう。XamarinStudioでMainWindowController.cs を開きます。 f:id:ailen0ada:20160415001353p:plain Windowプロパティの下辺りで,partialと打つと,コード補完が働きます。Enterキーでメソッドが作られます。 f:id:ailen0ada:20160415001518p:plain f:id:ailen0ada:20160415001526p:plain throw new System.NotImplementedException ();を消し,次のように実装します。

partial void SayHello (NSObject sender)
{
    var alert = new NSAlert();
    alert.MessageText = "Hello, newbie!";
    alert.InformativeText = "Welcome to Xamarin.Mac world!";
    alert.RunSheetModal(Window);
}

特に波線がついたりしなければ,左上の実行ボタンを押してデバッグ実行を開始しましょう。 f:id:ailen0ada:20160415001943p:plain ボタンをクリックすると,メッセージが表示されます。 f:id:ailen0ada:20160415002040p:plain おめでとうございます!簡単でしょう?

まとめ

Xamarin.Mac はこのようにかなり手軽に始めることができます。
エミュレータや余計なSDKのインストールも必要なく,すぐに試すことができます。
C#/F# を使ってMac アプリが書ける,という体験だけでもぜひなさってみてください!